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『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』が誕生したのは、   『ゾンビ』にまつわる“究極”の権利関係!

 ニューヨーク州立大学で映画について教えていたロイ・フランケスは、映画製作の過程をを学生に教える目的で、撮影中の映画の現場を記録しようとしていました。

 SVA(ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ)が資金を出し、撮影を許可してくれる映画を探していたところ、ニューヨーク州やカリフォルニア州では、組合の問題により、第三者が現場に入って撮影ができないことが判明します。

 仕方なく、ニューヨーク州以外で製作中の映画を探したところ、『ゾンビ』という作品がピッツバーグで撮影されていることを知ります。製作者のリチャード・P・ルビンスタインから許可を得ることができ、本作品が誕生したというわけです。もし、ニューヨーク州での撮影が問題なければ、本作品は生まれていませんでした。
 
 本商品では、1979年に製作された66分の<オリジナル版>と、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』までのロメロ監督"ゾンビ"作品のメイキングも網羅した<最終版>として、日本初リリースとなります。

『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』PVはこちら
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『ゾンビ』という作品が常にまとう苦悩-それは複雑な権利関係です。

 この作品はアメリカとイタリアの共同出資による合作で、それぞれが権利を売ってよい地域が定められています。アメリカの権利者は、英語圏の権利を販売します。イタリアの権利者が販売権を持つのは、非英語圏(日本はここに属します)です。専門用語で言うと、権利の「テリトリー分け」が行われているわけです。

 面倒なのは、テリトリー分けが原因で、本編映像や特典映像も「使えるもの」が分かれてしまう点です。非英語圏では、イタリアの権利元が制作したマスターテープや特典しか、使用の許諾が降りません。英語圏もアメリカの権利元が制作したものしか使用できません。

 このような理由から、非英語圏に属する日本には、イタリアの権利元が保有する素材のみが供給されました。

 しかしこれが原因で、マスター素材について、その後多いに悩まされることになるとは……

『ゾンビ 製作35周年記念 究極版ブルーレイBOX』PVはこちら
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映像業界をめざす人は必見!<オリジナル版>に詰まった“映画製作のすべて” 日本独自に“究極”の映像を作ってみせる!! あの人気番組の勝者に、修復を依頼!

 映画学科の学生向けに撮られただけあって、通常のドキュメンタリー映画とは異なる構成になっています。映画の製作段階である「プリ・プロダクション」から「配給」までを、ロメロ監督やプロデューサーのルビンスタインへのインタビュー、実際の撮影の裏側を交えて時系列で追ってゆきます。映画製作の疑似体験を味わうことができると同時に、製作における重要なポイントの数々を、プロフェッショナルが語ります。

 また、以前リリースされていた『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』は、<オリジナル版>と『マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴』のメイキングを再編集したものです。その過程で、オリジナル版にあった約6分の場面がカットされていました。

 今回の<オリジナル版>は、それらをも復元した完全版であり、日本初リリースとなっています。


 実は、『ゾンビ』の日本でのブルーレイ化は、ある理由でなかなか進みませんでした。それは、権利元が保有する「ディレクターズカット版(以下、DC版)」のHDテープは、レストア(修復)前のものしかなく、傷や退色が激しい点でした。

 そんな折、テレビ番組「ほこXたて」の 「どんな8mmフィルムでも修復する男」VS「藤田朋子の絶対修復できない8mmフィルム」で、東京光音さんが見事な修復を果たして勝利するのを観ました。「この会社なら、ボロボロのHDマスターをピカピカに修復してくれるかもしれない」と思い、レストア作業を依頼しました。

 まずは念入りに打ち合わせを行い、ボロボロ画質の「DC版」HDテープを"究極画質"にすべく、最新技術で丁寧にレストア作業が開始されました。

 作業は順調に進むと思われましたが、甘かった! あまりの傷の多さや退色のため、ほとんど1コマ単位でレストアしなければならないことが判明。ソフトを使って一挙にレストアする方法もありますが、大きな傷は残ってしまいます。退色を修正するカラーコレクションの作業も、シーン毎に判断してゆかなければ、色むらが出ます。が、丁寧に作業をすれば、発売日に間に合わなくなる… "究極"画質をとるか? 発売日をとるか?

 当然、"究極"画質でしょう!

 ということで発売日を延期し、レストア作業はなんとか終了。ブルーレイ化への準備が整いました。

 2010年発売の「HDリマスター版DVD」と、今回の「35周年記念究極版ブルーレイBOX」の画質比較映像です。
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ロメロ監督の“ゾンビ”映画をすべて網羅した<最終版>は、

 最終版は、ドキュメンタリー映画として楽しめるように、教材的な要素を取り除いたうえで、数々の蔵出し映像を交えて再編集されたものです。冒頭に最近のロメロのコメントやゾンビを扱ったクレイ・アニメーションが登場し、テンポの良い編集で全編飽きさせません。<オリジナル版>とはまったく異なる印象になっています。

 フランケス監督の粘り強い交渉により、「ブッシュVSゾンビ」など、本作品のために新たに提供された映像も数多く収録されています。ロメロ監督の愛娘ティナが出演し、父親としてのロメロを語る微笑ましいインタビューや、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の主演ジュディス・オデアから『死霊のえじき』のロリ・カーディルまでが一堂に集う"ゾンビ同窓会"は必見です。

監督ロイ・フランケスのコメンタリーは 日本独自の音声“究極”リミックスを敢行!!

 <最終版>には、監督ロイ・フランケスのコメンタリーが付いています。<最終版>を製作するに至った心境や過程、当時の思い出が、興味深くかつ詳細に語られます。ここまでは、よくある関係者のコメンタリーですが、映画学科の教員だけあって、やがてロメロ作品への深い考察と批評が盛り込まれてゆきます。そして語りは、現在の映画業界に潜む、過度な著作権問題や、金儲け主義の製作体制へと及びます。実際に映画学科の講義を受けている気分になれるコメンタリーです。

 この作品の権利を獲得した当初は、コメンタリーは許諾されていませんでした。しかし、この内容の濃い語りを、なんとか日本の皆さんにも届けたいとフランケス監督に伝えたところ、快く許可していただきました。



 アルジェント監修版((以下、「DA監修版」)については、以前発売のHDリマスターDVDにイタリアのスタジオが制作した5.1ch音声を収録していました。音を反響させて空間の広がりを演出するため、意図的に数フレームほど音楽がずらされている箇所がありました。陽気なイタリアンにはダイナミックに聞こえるかもしれませんが、繊細な日本人としては、もうちょっと落ち着いた5.1chを楽しみたい… ということで、権利元に状況を説明し、日本サイドで5.1chをリミックスできる許可を取りました。最初からシンクロをやり直し、5.1ch音声を聴きやすいものに改善しました。

 また、アルジェント監修版の追加吹替部分に、M+E音声(効果音と音楽のみの、吹替制作用の音声)の状態により、一部BGMや効果音がこもった箇所がありました。これらに関しても、権利元から許可を得て、日本独自にリミックスして補正をかけました。

2010年発売の「HDリマスター版DVD」と、今回の「35周年記念究極版ブルーレイBOX」の吹替版の音質比較映像です。
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<オリジナル版>は、4:3の画質を生かし、 米国劇場公開版は、M+E素材が存在せず!

 <オリジナル版>は16ミリフィルムで撮影され、もともとがスタンダード・サイズです。ネガフィルムからHD化するにあたって、
16:9でテレシネされたため左右に黒地があります。

 せっかくなので、黒地の部分に縦に字幕を入れて、映像をフルにご覧いただけるようにしました。字幕のかからない、記録のすべてを高画質でご覧いただけます。


 「米国劇場公開版」(以下、「米国版」)は、吹替を制作するために必須のM+E音声が無く、新規に吹替を制作することができません。また、他の2バージョンと音楽の編集が異なるため、「DA監修版」「DC版」の吹替をもとに「米国劇場公開版」用の吹替を再編集することもできません。

 一方で、M+Eとミックスする前の、DC版の声優の声のみの音声(声トラック)は残していました。もともと米国版は、DC版を再編集したもの。ということは、米国版に必要な吹替のせりふは、すべてDC版の声トラックに入っています。ならば、M+E音声があれば、DC版の声トラックを利用して、米国版の吹替を作れるはず!

 日本ほど吹替の技術が発達している国はありません。昔はM+E音声が無い映画作品も多く、それらをテレビで放送するために、効果音やBGMを制作する専門家がいました。オリジナルと同じ楽器を使って、寸分違わぬBGMが作られることもありました。そんな凄い方にご協力を仰ぎ、米国版のM+E音声を日本サイドで作っちゃいました!

 一番苦労したのがオープニングのBGM。ゴブリンの曲の後ろに、DC版のオープニングの曲がもわ~と流れているので、2つの曲を重ねてリミックスするのが至難の技。しかも、DC版に無いせりふを、フォスター博士がしゃべっていることが判明。急遽、フォスター役の星野充昭さんを招いて追加収録をしました。

なぜブルーレイとDVDの2枚組なのか?

 実は、<最終版>は、米国でもDVDしか発売されていません。<最終版>には、過去のSD画質の映像が多く挿入されている点と、フランケス監督がアプコンによるHD化を良しとしていないためです。「ありのままの画質で伝えるのが、観客にとっての誠意である」という意図のもと、ブルーレイ時代にもかかわらず、敢えてDVDで発売されているということです。

 その監督の意思を尊重して、今回の日本版商品も、HDマスターが存在する<オリジナル版>はブルーレイで、SDマスターの<最終版>はDVDの2枚組での発売となりました。この仕様は、米Synapse社から1500セット限定で発売された「The Definitive Document of the Dead LIMITED EDITION」と同じものです。

 監督が望む本来の仕様で、「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」の世界をお楽しみください。

ファン必読!『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』を “ゾンビ”たちの“究極”の証言!

 映画評論家の尾崎一男氏による解説「『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』生々流転」は、作品の製作の背景はもちろん、『ゾンビ』全長版の存在にまで言及しています。

 実質の文章は3ページですが、その濃密な文章は、10ページ以上の解説を読んだほどの充実感があります。

もちろん、本編鑑賞のためのサブ・テキストとしても役立ちますよ!

 かつて「ゾンビ:パーフェクト・コレクション」LDボックスにモンローヴィル・モールの記事を寄稿し、映画監督として活躍するノーマン・イングランド氏が、その『ゾンビ』コネクションを駆使して、現在の『ゾンビ』出演者・スタッフからまったく新しい証言を引き出した、渾身のブックレット。

 当初、16ページで予定していましたが、証言があまりに貴重でカットできず、急遽24ページに増量したほど。マチェーテ・ゾンビ役のレナード・ライズの撮影現場のイイ話や、撮影監督のマイケル・ゴーニックが語る意外なロメロ像など、ファン必読!


<1979年オリジナル版>

(本編66分/ブルーレイ)
◆日本初リリース&初ブルーレイ化!
◆最新HDマスターによる高画質映像!
◆外枠タテ字幕により映像を100%楽しめる!

<2012年オリジナル版>
(本編102分/DVD)
◆日本初リリース!
◆『ゾンビ』以外のロメロ作品のメイキングや
 インタビューを加えた、新たな編集による最終版!
◆監督ロイ・フランケスのオーディオ・コメンタリーを収録!

BBXF-2058/カラー/168分
ブルーレイ+DVD2枚組/4:3スタンダード
価格:¥5,700円(税別)

◆『ゾンビ』3バージョンすべて日本初ブルーレイ化!
◆<ディレクターズ・カット版>HDマスターを国内で
最新技術で再レストアし、画質を大幅に向上
◆<米国劇場公開版>はHDニューマスター(2013年製作)を使用
◆<米国劇場公開版>に日本語吹替音声を初収録(2010年収録)。
◆<ダリオ・アルジェント監修版>は、5.1ch音声と
吹替音声を再シンクロし、音質をさらに向上
◆解説書(24ページ): レナード・ライズ(マチェーテ・ゾンビ)
マイケル・ゴーニック(撮影監督)などに新たにインタビュー!
◆初回限定オリジナルポストカード4種

収録内容:ディレクターズカット版(137分)/ダリオ・アルジェント監修版(119分)/米国劇場公開版(127分)
BBXF-9409/カラー/385分+特典映像
ブルーレイ3枚組/16:9ビスタサイズ
価格:¥13,500円(税別)
※単品ブルーレイ商品(各4,700円(税別))も発売中
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